正直、初めて「ワールドウォーZ」ってタイトルを見た時「ワールドウォーZ?世界大戦Z…?ダッサw」となんとなく漂うB級映画感に敬遠してたんです。
でも「いや待てよ…?主演ブラピだぞ?あのゴ~マ~リ~サ~ンエドウィン♪の人だぞ?」と思い直し、観てみました。
そしたら‥‥
超おもしろいんですけど?
いやごめんなさい。B級映画だなんて疑ってすみませんでした。超大作です。超大作Zです。
ゾンビ映画という一般の人が敬遠しがちな、いわば日陰を歩くことを宿命づけられたジャンルに
堂々と日向を歩ぜ!ブラピがエスコートするからさ!
と言われているような、そんな希望溢れる超大作でした。
映画を観終わったあとなんて
「世界大戦Z…まさにピッタリのタイトルやないか…ゴクリ」
とあれほど馬鹿にしてたタイトルまで気に入っちゃった!(てへ)
聞けばこの映画の製作費は約200億だそうで、そりゃ作る方も気合が入るってもんですよ!
だってコケたら大変だもの。ブラピまで使っておいてコケたら大変だもの。みつを。
「ほら~!やっぱゾンビ物はあかんっていうたやん!」じゃ済まされないですもんね。制作陣はゾンビ映画に本気で勝負を懸けてきています。
そんな従来のゾンビ映画の枠を超えた、超スペクタクルゾンビ映画「ワールドウォーZ」のあらすじと感想をご紹介!
※以下、がっつりネタバレ注意!
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映画「ワールドウォーZ」あらすじ
■ あらすじ
元国連捜査官のジェリー(ブラッドピット)は妻と二人の娘と平穏な日々を送っていた。
ある日、家族を乗せた車が渋滞にはまってしまう。しかしいつもの渋滞と違う不穏な空気を感じるジェリー。
その瞬間、前方から逆走してくる車や人々。彼らは謎のウィルス感染によって凶暴なゾンビとなっていた。必死で家族を守り、旧知の間柄の国連事務次官・ティエリーに救助を求める。
国連指揮艦の空母に救助されたジェリーと家族だったが、妻と娘二人の保護と引き換えに調査隊に入ってほしいと要請される。
家族の安全と引き換えに、調査隊への同行を決意したジェリーは、米軍と共に混乱する世界各地へ飛び回り、ウィルスの謎を解明していく。
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映画「ワールドウォーZ」感想 ネタバレあり
ワールドウォーZは、脚本やキャストも一流で、映像も予算をつぎ込んだ大迫力スぺクタルに仕上がっています。
もちろん全体的に素晴らしい映画ですが、中でも「ここがワールドウォーZの見所!」という点をいくつかご紹介!
走る!走る!!走る!!!
このワールドウォーZ。
なにが凄いってとにかくゾンビたちが走る走る!
しかもゾンビの数が多いのなんの、今日は花火大会か!って突っ込まざるを得ないほどの大量のゾンビが縦横無尽に走り回ります。
もう頭の中は爆風スランプの曲がエンドレスにかかっています。
まぁ走るゾンビ自体は「28日後…」でもお馴染みなので、それほど珍しくはないんですが。
問題は走るゾンビの数です。ちょっとした群れならいざ知らず、その数、数百、数千、数万単位!
特にパレスチナのシーンなんて圧巻すぎて『あぁ…人間って数が集まればこんなこともできるんだぁ…』と妙に感心してしまいました。
この圧倒的な数とスピードの恐怖は「ウォーキングデッド」のゾンビに慣れた自分には新鮮な恐怖でした。
これを観たあとに、ウォーキングデッドを観て安心する始末。(でもウォーキングデッドこそゾンビの王道ですよ!)
まぁ僕は「走る系ゾンビ、実際に存在しない説」を唱えているので、これってゾンビ?って聞かれたら「う~ん…」となってしまいます。
でもそんな疑問も吹っ飛ぶほどの圧倒的な迫力シーンの数々は一見の価値ありですよ。
ゾンビ映画にブラピ
そして主役に泣く子も黙る超大物ハリウッドスター、ブラッドピットの起用。
もう今までのゾンビ映画の監督たちの「それはズルやろ!んなもん課金やんけ!」という声が聞こえてくる圧倒的ブラピ感。
ゾンビ映画は無名俳優が主役、そんな暗黙のルールがあるかはわかりませんが、大抵のゾンビ映画は見たこともない俳優が演じるのがセオリーでした。
そこにブラピ。ブラピを置いておくだけでひとつの映画が完成します。
まさに圧倒的ブラピ感。
おそらく「渡る世間は鬼ばかり」にブラピが出演したら超大作に変わります。
「そんなこと言ったって、it cannot be helped!」ってね。
それだけこの映画に懸ける陣営の本気度がわかります。
「今までの三流ゾンビ映画じゃないぞい。最高のパニックエンターテイメントを作ったるわい!」という気持ちがひしひしと伝わってきます。
で、その気持ち通りに映画はすんごいものが出来たんですが、それより凄いのがブラピの無双ぶり。
とにかく超絶判断力で押し寄せるゾンビ共を蹴散らしていきます。国連職員ってそんなにすごいの?本当は007とかじゃないの?ってくらいのスーパーアクション。
そして「自分的、もっともポカーン( ゚д゚)」シーンは、イスラエルから脱出した飛行機内でゾンビが大量発生した時です。
機内で発生するゾンビ…パニックになる乗客…逃げ場のない飛行機内…そんな圧倒的な絶望の中、ブラピがとった行動とは?
正解は越後製菓!
ノンノン、そこはスーパースターブラピ
「手りゅう弾をぶっ放す」
です。
おもむろに手りゅう弾のピンを抜くブラピ…
ちょちょちょ!待てって!待てってお前!落ち着け…
お前がすごいのはわかったから…でもここは飛行機だよ?そんなんやったら…落ち着けって…なっ?
ブラピ『はぁ…はぁ…はぁ…』
やばい…目がイってる…誰かアンジー呼んできて!
ブラピ『おおおりゃぁぁぁあ!!!』
こいつやりやがった!!!
爆発で穴が開く飛行機。吸い込まれるゾンビ(と乗客)。ブラピはしっかりシートベルトをして準備OK!
で、飛行機は墜落し粉々に‥‥でもでもでもでもぉ♪
ブラピにゃ関係ねぇ!ブラピにゃ関係ねぇ!
ってな感じで見事に生き残ってます。
(゚Д゚)ハァ?
さすがにこのシーンは「そりゃねぇだろ‥‥」とは思いましたが、圧倒的な迫力とビジュアルで観客を黙らせます。
そんな無双状態のブラピも一見の価値ありです。
ゾンビ対策発見
数々のスーパーアクションド迫力シーンを経て、物語は最終局面へ。
実はブラピ。世界中を駆け回るうちにある発見をします。それは
なんかの病原体を持っている人間、ゾンビに襲われない説。
実際、それを証明するかのようなシーンが何度も出てきます。そしてWHOに向かうブラピ。
WHOのシーンでは大迫力だった前半とは打って変わって、静かなシーンが続きます。
恐怖の質も変わり、初期のバイオハザードのようなジトッとした、ドキドキする感覚の恐怖に変わります。
そしてWHOで「病原菌持ってる人間、ゾンビに襲われない説」を証明するため、自らの体に病原菌を注入する提案をします。
しかし病原菌を保有している棟は、ゾンビがウヨウヨいて閉鎖している棟。
でもさすがブラピ。そんなの関係ねぇ!とばかりに突き進んでいきます。
そして無事、病原菌がある部屋に辿り着きますが、出口を一体のゾンビに塞がれてしまいます。
部屋から出るためには、無数にある病原菌のどれかひとつを選んで自分の体に注入しなければなりません。
悩むブラピ。選ぶブラピ。
いや倒せよ!
あんだけ危機を乗り越えてきたんだから、ゾンビ一匹くらいドア開けてバンッてできるやろ!って突っ込みたいシーンでしたが、ここでも安定のブラピ最強説が発動して、無事当たりの病原菌を引き当てます。
運良すぎ!
そして悠々とドアを開け、ゾンビにスルーされるブラピ。これで自他ともに認める最強のブラピの誕生です。
ここで本作最大の迷シーン「ブラピ、ペプシを飲む」爆誕ッ!!
( ゚д゚)ポカーン
実は僕、初めてこの映画を観た時はペプシシーンを観てもなんとも思わなかったんです。
でも色んな方のブログに「ペプシシーンはおかしい!」と書かれていたので観直してみたところ「確かにこれはおかしい!」と思いました(笑)
まぁスポンサーとか、色々大人の事情もあるんでしょうが、迷シーン「ブラピ、ペプシを飲む」は一見の価値ありです。
そしてブラピが見つけ出した病原菌が大量に作られ、ゾンビとの戦いに希望が見えてきます。
俺たちの戦いはこれからだっ!!ドヤッ
めでたしめでたし。
いや、終わんのかーい!
案外あっけないラストでしたが、おそらく続編を睨んでのラストだと思います。
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映画「ワールドウォーZ」あらすじ感想 まとめ
その圧倒的な迫力で従来のゾンビ映画の常識を覆す
「ゾンビ映画に多額の予算をぶち込んだらこうなった」的な本作。
色々ツッコミどころは満載でしたが、普通に楽しめる映画。個人的にはおもしろかったです!
パニック性、アクション性、ゾンビ性を持ちつつ、家族愛なども描かれて、ヒューマンドラマっぽくなってるのも魅力。
いつものゾンビ映画に飽きているあなたに「ワールドウォーZ」超おすすめです!!